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2021年10月31日日曜日

うつ伏せ無しの黄斑円孔手術の体験談

 


8月の中頃に左目の見え方に違和感(視野の中央部が針で突いたほどですが見えません)を感じたので眼科に出向きました。


検査の結果は黄斑円孔との事でした。


次の日に紹介状を持って大学病院に出向きました。

結果は手術以外には治せないとの事でしたが今は混んでるので9月の末に入院して下さいとの事、入院は何日くらい? 2~3日位ですねとの事でした。

その時は黄斑円孔の手術は私も安易に考えていまして、白内障程度と思っていましたから調べも勉強もせずに入院当日まで気にもせずに過ごしていました。。


手術前日に2日分の下着類を持って病院に行くと詳しい説明をしてくれました。

※入院は7日間、ずい分と長いな~ 洗濯も出来るのでまあ良いか!

※手術後の3日間はうつ伏せで過ごす事  えええええ 3日間も下向き、絶対に私には無理です。


食事とトイレ等以外は必ずこんな感じで3日間過ごすとの事です。




私の心の準備も無く、いきなり3日間のうつ伏せを聞き、腰痛に神経質な性格で眠れない私ですから3日間もの不眠に耐えられるだけの体力も根性も有りません

結局手術は中止してしまいました。


家に帰りこのまま放置する訳にも行かずネットで黄斑円孔について色々と調べてみました。



目は網膜の中央部分で物を詳しく見てて、周りは全体を把握してるだけだそうです。カメラに例えると中央部分は2000万画素で回りは30万画素の様な感じ。

眼内に有る硝子体なるものが老化等により小さく縮む時に網膜の中央部分(円孔)の網膜に小さな穴が開くと、その部分が見えなくなるのが黄斑円孔だそうです。

治すには硝子体を取り除き代わりにガス(空気で有ったりメタンだったり漏れにくいガス)を注入する事で穴の部分が塞がり元の様に見える様になるそうです。

その円孔部分が濡れると塞がり難くなる、ですから穴が塞がる間は下向きで過ごすのが基本との事です。塞がる期間は穴の大きさとか年齢とかで3日とか1週間とか人により違うそうです。

無くなった硝子体の代りにガスが有りますが日々ガスは抜けて行き代わりに水が溜まって行きます。

状況を簡単に書きましたが詳しくは多くのネットに有りますので納得の行くまで調べて見て下さいね。



いずれにしても下向きは必要なのは分かりました、でも3日もは無理です、下向き無しの眼科医もネットには有りますので日帰りで自宅で1日で手術出来る眼科医は地元では無いのかと調べてみました。

ネットで色々と調べると、日帰りOKとか書いてる所も有るので、それなら私でも手術を出来るのではと微かな望みを持った次第です。


家から通えて私の願いを聞いてくれそうな眼科を探すと、個人病院では手術数が県内でトップの先生がおられる事が分かりました。早速に病院に電話をして様子を聞き、先生に面談出来ないか伺うとOKとの返事を頂きました。


その日の夕方にドクターにお会いする事が出来、手術の様子に、うつ伏せの期間を聞くと、黄斑円孔の初期でも有り“一晩だけうつ伏せで過ごせば直ります” え~~1晩だけですか? 一晩だけ辛抱して下さい

その他もろもろを聞き、どうしますか? 私は即答で“お願いします” 直ぐには空きが無いので2週間先では如何ですか? お願いします。


手術は10月15日午後から、当日は私を含めて6人の方が手術をし、私以外は全員が白内障の手術との事です。待合室で順番を待ってましたが私は最後の6番目ですから暫くは掛かると思っていたのですが、1時間ほどで私の番が来ました。5人の白内障の手術時間が1時間ほど、むちゃ早い、早い、


いざ手術台に

座り心地の良い椅子に頭は動かない様に凹型の枕に沈めて手術が始まりました。局部麻酔なので会話も動く事も出来て手術の様子は丸分かりです。 聞いてはいましたが目の中に入れた手術道具の作業様子が手に取る様に分かります。

物を挟む器具に硝子体を吸い込む管にレーザーを照射する物とかが眼球の中で忙しく動き回っています。



手術中は痛みは感じませんが眼球内でドロドロした硝子体が入道雲の様に激しく動き吸い出される様子は綺麗と言えば可笑しいかもしれませんが万華鏡を覗いてる気になります。

目の中の物が見えるとは不思議な感じを受けながら手術は順調に進んで行きました。 

硝子体を除けると白内障になる確率は1年以内に100パーセントだそうなので私の場合も序でに白内障も同時に手術しました。1~2分で切開してレンズを入れてたと思います。 

黄斑円孔と白内障を合わせて30分程で手術は終わりました。 

その後は控室でうつ伏せで30程休憩をして帰路に、さすがに40分程掛かる病院までは慣れない下向きではタクシーに乗るのも歩くのも先が分かりませんから家族に送り迎えは頼みました。


うつぶせが始まる

と言っても1晩だけですから焦りもせずに下向きのままで夕食をしベッドに、自分のベッドですからお腹の付近に寝心地が良い様に座布団をかましてリラックス出来るスタイルに、寝るまでは退屈なのでラジオを掛けて過ごしました。

寝れなければ一晩位は起きててうつ伏せ姿勢を維持するつもりでしたが、21時過ぎには寝てしまい気が付いたのは朝の4時ごろでした。 起きた時も下を向いたままの姿勢でしたので寝てる間に仰向けにはなってないと思っていますが分かりません。お腹に圧迫感は有りますが体調は絶好調の一晩過ごした目覚めでした。


術後の検査は9時に予約を入れてますので8時過ぎに病院まで又送ってもらいました。目の絆創膏を外して画像撮影を済ますと間もなくドクターに呼ばれました。

穴は塞がっています。 もううつ伏せは必要有りません。

写真を見ると穴が塞がってるのが私にも分かります。 有難うございます、ここで手術をして良かったです、本当にありがとうございました。

それにしても手術は昨日の15時ごろに終わり、今は9時過ぎですから18時間程で黄斑円孔が塞がるとは自分でもビックリ仰天の回復です。


後は眼に手術の傷が有りますので目薬を一日に4回と、1週間は保護メガネを掛けて触らない様にして下さいとの事、今書いてる記事は1週間後に書いてますので今は保護メガネ無しです。

1週間後の検査の時に術前術後の写真を撮らせて頂きましたので掲載してみますね。




最初にも書きましたが黄斑円孔の手術は硝子体を除けて代わりにガスを入れるのですが、ガスが自然に抜けて行き代わりに水が溜まって行きます。1週間たった今は8割ほどは水が溜まってると思います

ガスのままでは見えません、明るさは分かりますが景色はぼやけて分かりません。見えるのは時間と共に水が溜まって行きますので、水の有る部分だけが景色が見えます。

私の場合は手術後の3日間ほどは水が少し溜まってるのが歩く度に揺れて、波立つ水中から空を見てる感じで風景がユラユラと酔いそうになります、考えた末に保護メガネと眼の間にテッシュペーパーを挟んでみると景色は見えませんが明るさは感じて凄く過ごし易くなりました。

分かり難い写真ですが4~5日した時の見え方です。上は水が溜まり見えますが、下はガスですからぼやけて良く分かりません。



1週間たった今は見えない部分はかなり減って手元部分が分かりません、下を向いてのキーボドは手術した片目は見えてませんが反対側は正常なのでさほど気にならずに済んでます。完全にガスが抜けるのは2週間ほどと聞いてますのであと少しの辛抱です。

思えばお盆の頃から今は10月の23日、長期のうつ伏せが嫌で伸びに伸びてしまった黄斑円孔の手術でした。我慢出来るなら1週間の入院で安心安全が最良と思いますが中には私の様に俯せは嫌と思われる方も居ると思います。その様な方の参考になればと思いブログを書いてます。